設備職T.K

更新日:2022年08月08日

庭窪浄水場整備課課長T.K

これまでのあゆみ

1年目

採用後、阪神淡路大震災を経験し責任の重さを感じる

採用されてすぐに、池田市や島本町向けの送水管と三島浄水場への高度浄水施設を建設する部署に配属になりました。
当時は高度経済成長による琵琶湖や淀川の水質悪化とその結果として「まずい水道水」が問題化しており、「安全でおいしい水道水」を目指して、従来の浄水処理に加えて高度浄水処理の導入が進められていました。
いきなりその建設担当の一人となりましたが、右も左もわからず、仕事の進め方に苦闘していた時期に阪神・淡路大震災が発生しました。災害復旧の応援メンバーの一人として西宮市に派遣されたものの、できたことは漏水修理工事を監督する先輩職員を現場へ連れて行く運転手役でしたが、修理が完了して再び水道水が蛇口から出たときに受けた、住民からの感謝の言葉はライフラインを支える一員としての喜びと責任の重さを実感しました。

6年目

トラブルが続発するも、周囲に助けられ自身も奮闘する日々

水道事業の補完的業務を行う外郭団体へ出向しました。そこでは、電源の二重化と省エネルギー対策として、村野浄水場へ電力と熱エネルギーを供給するために、都市ガスを燃料とするコージェネレーション発電施設の建設業務の担当になりました。
稼働時期を守るためのタイトな工程の中、しゅん工が近づくにつれ連日連夜の突貫工事でしたが、その影響か試運転ではトラブルが続発していました。発電施設の責任者である主任技術者に選任されていたことからも、不安な日々を過ごしましたが、上司や同僚の助けを受け、また担当課の職員共通の目標に向かって奮闘した甲斐もあって、何とか工期に間に合うことができ、チームで結果を出す喜びや達成感を得ることができました。

14年目

主査に昇任し、より責任感を持って仕事に取り組む

この年、主査に昇任し、本庁の技術・危機管理グループに配属になりました。ここでは、設備系の新技術導入や工事の際の基準作りなどを行う技術管理業務に加え、災害対応に備えた訓練実施などの危機管理業務を担当しました。
当時、大阪市との間で広く事業連携していく方針の下、共同でCMの製作や訓練を実施することとなり、訓練担当者として大阪市の担当者と折衝を重ねて大阪市の導水管から村野浄水場へ原水を応援融通する訓練を実施しました。当日は双方の幹部職員に加えて、地元選出などの議員にも立ち会いをいただいており、業界新聞にも大きく扱われたことが思い出です。

20年目

他団体への派遣を経て、知見を広げる

神奈川県横浜市などに水道用水を供給する神奈川県内広域水道企業団へ1年間出向しました。浄水場の施設管理担当主幹として施設改良や維持運用の業務に従事しましたが、電気設備の保安に関する資格を有していたことから、その責任者に指名されたり、効率的な凝集・沈殿処理のためにメーカーと共同研究を実施することになり、その主担者として大半の業務を任されたりしました。他の事業体とでは仕事の進め方や考え方が違うことも多く戸惑うこともありましたが、これまでの経験を踏まえて何とか業務をこなしました。その経験のおかげか、複眼的なものの見方をできるようにもなったと思います。

24年目

責任ある立場になり、より一層誠実な姿勢で業務に取り組む

課長補佐級として当企業団の工業用水道事業を取りまとめる事業推進課の工業用水グループ長に就任しました。
工業用水のユーザーである工場、事業所は日々厳しいコスト管理の中で事業活動をされており、当然、工業用水に対する水質や料金にも厳しい要求がなされます。昭和30年代から稼動している当企業団の工業用水道施設は老朽化が進んでおり、計画的な更新事業に着手していますが、工事コストを縮減するために幹線の配水管口径をぎりぎりまで小さいものに選定した結果、一部の工場、事業所では供給圧力が低下することがわかりました。
ユーザーに対して計画を説明する場において強い不満を訴えられましたが、低廉な工業用水の安定的な供給という全体利益のための施策であることを説明して理解を求めました。当企業団の事業は、利用者に対して常に公平性を確保し、そのことを説明する必要があるため、改めて責任の重さを実感しています。

企業団への就職を考えている方へ

当企業団における機械・電気技術系職員の業務は水道プラントの建設や維持更新、その運用やユーザー対応だけでなく、公共団体として予算管理や議会対応など多岐にわたっています。さらに、地震などの災害時への備えも万全にしておかなければなりません。実際、今年の6月に発生した大阪府北部地震では、多くの施設が被災して一部の地域では断水を余儀なくされましたが、職員一丸となって早期の復旧に向けて全力を尽くし、受水団体の協力もあって翌日には解消することができました。このようにライフラインをあずかる者としての矜持と使命感で、その責任を果たすために日々力を注いでいます。今回紹介した業務はほんの一例で、インターンシップや施設見学会も実施しておりますので、ぜひ、当企業団を訪問して職員の話を聞いてみてください。お会いするのを楽しみにしています。

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