水質 Y.Y

更新日:2026年04月03日

水質職 事業管理部技術管理課 水質管理グループ 課長補佐 YY

経歴

(大阪府水道部)
2004年  水質管理センター
2007年  庭窪浄水場
 
(大阪広域水道企業団)
2011年  計画課
2013年  水質管理センター
2016年  大阪府健康医療部環境衛生課に出向(主査級に昇任)
2018年  水質管理センター
2024年  村野浄水場
2025年  技術管理課(課長補佐級に昇任)

(補足)2018年~2020年、2022~2024年の一部期間は育児休業、2020年~2022年、2024年~2025年の一部期間は育児短時間勤務

これまでのあゆみ

1年目

基礎を学んだ3年間

大学では水道に関する研究をしていましたが、大学出たてのヒヨッコが実務のことなど知らないわけで、諸先輩方に多くの基礎を教えていただいた3年間です。
最初に配属されたのは水質管理センターでした。水道水質基準が大幅改定されたタイミングであり、先輩に教えていただきながら、室内実験装置や実証プラントを使って臭素酸の処理性調査等を行いました。その他調査についても、報告書を整え、日本水道協会の研究発表会などで発表する機会をいただくこともありました。そういった調査業務の他、水源水質事故が起きた時に備え、水源の状況を把握しておくため、定期の水源調査に参加させていただくこともありました。そのほかには、各種協議会を通じて、他事業体職員との交流も多々ありました。ヒヨッコであるがゆえに、自所属だけでなく他事業体の先輩方にも水質に関する多くの知識を教えていただきました。

4年目

職種の違いを実感

初めての異動先は庭窪浄水場水質課でした。前半2年間は庭窪浄水場、後半2年間は三島浄水場へ勤務しました。毎日、広い浄水場内を迷子になりそうになりながら巡回、採水、水質検査を行う日々。単調なようですが、大雨で高濁水が流入するなど、ひとたび異変が起こると、必要に応じ水質検査を行い、短時間で判断していくことが求められます。そのほか、浄水場では浄水処理過程における課題解決のための調査検討等も実施します。私が所属した頃は、庭窪浄水場の更新が終わり、生物処理や二次凝集といった新しい処理工程が安定して稼働し始めた頃でした。最適な運用基準を決めるため、他職種と連携しながら、薬剤注入条件を振った調査検討などを行いました。また、長期研修で2週間近く所属を留守にして研修に専念する機会をいただくこともありました。
水質管理センターは水質職ばかりでしたが、浄水場は土木職や設備職など、他の技術職が多く勤務しており、職種による考え方の違いを肌で感じながらも多くの刺激を受けた4年間でした。
そして4年目の終わり頃、東日本大震災が発生。発災当日、帰宅後に地震のニュースを見ながら、人の役に立つ仕事をしたい、公務員を選んで良かったと実感しました。

8年目

大いに視野の広がった時代

旧大阪府水道部から企業団になったタイミングで、本部の事業管理部計画課へ異動しました。非常にタイトなスケジュールで新組織構築が行われたこともあり、異動初日に見た本部は、前日までとは全く異なる組織への変革対応で、嵐が過ぎ去ったかのような状態で、大変な所に来てしまったなと感じたのを覚えています。
本部では、河南水質管理ステーションの構築に向けた検討を行ったり、新型インフルエンザ版BCPの策定や各種会議の調整、その他庶務を行いました。
本部は浄水場以上に職員が多く、事務職も含め様々な職種、多くの職員と関わりました。更に、多くの会議を通じて企業団外の人々とも関わることが多く、後々の仕事をする上で大切な人間関係構築ができました。また、本部は所属の様々な情報が集まってくるので、企業団全体を見渡すことができ、忙しいけれども大いに視野が広がった時代です。

13年目

「広域化」の難しさを知る

初めて外部(大阪府環境衛生課)へ出向しました。これまでの「水道事業者の立場」ではなく、「水道事業者を管理監督する立場」での仕事をすることになります。環境衛生課では、入庁以来初めて水質関係ではない業務、「水道広域化」を担当しました。「広域化」とは何なのか、知識もなく、ゼロからのスタートでした。水質関係の課題であれば、解決方法を考え、調査等を行って方針変更して解決していきますが、水道広域化は政治・経営・これまでの経緯等、様々な要因が複雑に絡み合っているため、一筋縄では解決できない課題です。
「広域的水道整備計画」の策定にあたり、議員への説明、議会への上程などを行いました。また、府内の水道広域化の推進に向け、各水道事業との協議を行ったり、他県の先進事例を聞き取りに行ったり、国の見解を求めに上京したり‥と、業務の範囲も行動範囲もこれまでになく大きく大変な2年間でした。なお、監督する立場ということで、企業団以外の水道事業をたくさん見させてもらい、更に知識が深まった時代です。

21年目

統合が進んで複雑化した業務

大阪府への出向後、2度の出産、育児休業や短時間勤務でのブランクを経て、久々の本部、事業管理部技術管理課へ異動しました。統合が進み、多くの水道センターを抱えたことで、以前経験した本部とは違い、業務内容はさらに多岐に、複雑化していました。元々の用水供給・工業用水事業に加え、統合団体の水道事業、未統合団体への対応等…個人的には育休での長期ブランクで知識が追いついていない中、複雑化した業務への対応で、大変忙しい部署でした。
将来的な府域一水道を見据え、府内全体の水質管理体制の検討に携わりましたが、統合が5割に達したとはいえ、まだ5割しか統合していないとも言え、新しい体制を構築するには未だ難しい段階であることを実感しました。
その他、統合した水道事業の日々発生する様々な水質課題への対応、水質関係の計画等の策定、水道事業統合に向けた水質関係の協議等を行いました。
家庭の方では子供がまだ小さく、発熱等で急に仕事を休んだりすることもありましたが、周りのサポートと職場の支援制度のおかげで、家庭と仕事とを両立しながら充実した日々を過ごすことができました。

企業団への就職を考えている方へ

水質職は、製品としての水道水の質を守る仕事をしますが、試験室で水質検査をするだけではありません。一見、水質とは関係が無いように見える業務を担当することも多々あります。安全で良質な水を継続して府民に届けるといった共通の目標のためには、水質管理はもちろん、施設整備や維持管理、危機管理、広域化、経営など、様々な業務の課題に取り組んでいく必要があります。そのため、キャリアアップの中でたくさんの経験を積み、多角的な視点を身につけていくことが求められます。
蛇口をひねれば飲める水がいつでも出てくる、そんな当たり前の日常を守る仕事。地味なようですが、そんな地域社会への貢献をしてみたいと思う方、待っています。