第3話 企画検討、着々と進行中

更新日:2023年03月03日

現地視察や職員へのヒアリング後、つなchanメンバーで週2回のオンラインミーティングを重ね、企画の検討を行いました。

ここでは、企画検討期間の約1か月の間で、どのようなことを決めていったのか、お伝えします。

1 企業団の現状を把握しよう

2 現状を分析し、課題を探ってみよう

3 ペルソナを設定しよう

4 今回のVR企画では何をめざすべき?(目標設定)

5 コンセプトを決めよう

6 さて、どんな企画にする?

1 企業団の現状を把握しよう

説得力のある企画を考えるためには、情報をより多く集め、研究し、アイディアのヒントを探す必要があります。

そこで、ワークシートを用意し、工事現場の見学や浄水場見学で聞き取った内容を書き込んでいくことにしました。

こうすることで、みんなで振り返りながら情報を共有・整理することができ、理解が深められますね。

話し合いながらワークシートを埋めていく中で、採用広報活動の現状についてもう少し詳しく知る必要があるということが分かったので、採用担当者に追加でアンケートを行うことにしました。

 

2 現状を分析し、課題を探ってみよう

職員への聞き取りや採用担当者へのアンケートの回答がそろったので、次は分析の段階です。

つなchanメンバーで考えた結果、大きく4つの課題があると考えました。

現状 課題

就職説明会では、知名度が低いためか、なかなか立ち止まって話を聞いてもらえない。

企業団の存在を知るためのきっかけとしての取組と、企業団を知っている人により興味を持ってもらうための取組が必要である。

特に技術職員の採用に苦労している。 企業団の職場での雰囲気や、若者でも活躍できるという魅力を知ってもらうことが必要である。聞き取りをする中で、どの部署でも仕事を1人でするのではなく、チームワークやコミュニケーションを大切にしていることが分かった。このような「知られていない良さ」を伝えることが求められる。
男性に比べて女性職員の数が少ない。 女性職員の数が少ないこと自体は悪いことではないが、「男性しか活躍できない」というイメージがあると思われる。女性・男性関係なく、働きやすい環境であることを知ってもらうことが必要である。福利厚生、産休、育休などについて実例を挙げながら説明することが求められる。
新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、長期でのインターンシップが実施できていない。 インターンシップに代わるような職場の雰囲気を知ることができるコンテンツが必要である。雰囲気を知ってもらい、就活生が抱いている公務員のイメージと実際の企業団のギャップを埋めることが求められる。

 

3 ペルソナを設定しよう

今回は、採用広報のためのコンテンツ作りをしていくため、学生が主なターゲットということになりますが、その中でも、つなchanメンバー(全員女性)と最も感性の近い「女子学生」をメインターゲットにすることにしました。

そして、企画制作のための焦点をより明確にするため、人物像をさらに具体的にするペルソナ設定(補足)を行いました。

(補足)ペルソナ設定とは…ターゲット層を絞るため、「年齢、性別、趣味や好み、行動パターンなど、具体的な人物像を詳細に設定する」というマーケティング用語です。「ペルソナならどういったコンテンツを見たいか」など客観的な視点を持つことで、ターゲットの需要を明確にすることができるという効果があります。

ペルソナ設定に当たっては、企業団の若手女性職員(土木職・設備職)にアンケートを実施し、具体的な人物像を作り上げることにしました。

設定したペルソナはこちら

名前 堀田さん
性別 女性
年齢

21~22(大学3回生 就活中)

家族構成 4人家族と犬1匹
居住エリア 大阪府内(実家暮らし)
趣味 映画鑑賞、インドア系、男性アイドル好き
特技 料理
休日の過ごし方 のんびり過ごす

主な情報拠点
(利用しているSNS)

LINE、Instagram
好きなアニメ 全人類が石化して数千年がたった地球を舞台にした化学系某アニメ
性格 のんびり、真面目、芯がある、自分の意思を伝えることができる、好奇心旺盛
就活状況 公務員志望、長期インターンの情報収集中
就職先を選ぶ基準 福利厚生、人間関係
企業団との関係 少し興味があり、採用のウェブページは見たことがあるが、説明会には参加したことがない。

 

今後は、ペルソナの堀田さんがどんなコンテンツを見たいと思うか、どういう情報を求めているか、という視点で、つなchanメンバーの良さやVRの特徴を生かした企画を考えていきます。

3つの視点

 

4 今回のVR企画では何をめざすべき?(目標設定)

VR企画の目標を決めるために、まず、企業団が採用広報として既に実施している取組などを分析することから始めました。

企業団を知らない人をスタート地点とし、採用試験を受ける(ゴール)までの道のりの中で、「企業団を知らない人に知ってもらう取組」と「企業団を知っている人により興味を持ってもらう取組」の2種類があることが分かります。

VRコンテンツは、特性上、企業団を知らない人に偶然発見してもらうということが難しく、企業団を知っている人がウェブページを訪れた際にリンク先へ飛んで見てもらうという流れになるので、「企業団を知っている人により興味をもってもらう取組」のカテゴリに該当します。

また、既に企業団で実施している取組と特徴が重複してしまっては価値が低くなってしまうので、差別化できるように工夫する必要があります。

そこで、VRコンテンツと一番近いと思われる「オンライン説明会」との違いについて、確認してみることにしました。

  VRコンテンツ オンライン説明会
長所
  • 時間や場所の制約がない
  • 自由に離脱可能で気軽に見ることができる
  • 相互コミュニケーションが可能(知りたいことを質問できる)
短所
  • 一方的な情報
  • 日程が合わず参加できない可能性がある
  • 参加するのに少し勇気がいる

比較表にして書き出した結果、それぞれ長所と短所が違うということが明確になったので、十分差別化した新しいコンテンツを作成することができそうです。

そして、これまでの情報を整理し、次にような目標を立てることにしました。

  1. 時間・場所の制約がなく、都合の良い時に気軽に体験できるものにする。

  2. 企業団に興味はあるが、まだ一歩踏み出せていない人のきっかけにする。

  3. 女性職員に積極的に登場してもらいつつ、企業団の人間関係に焦点を当て、馴染みやすい職場環境があることを伝える。

  4. 企業団へさらに興味をもってもらうことで、今あるコンテンツ(オンライン説明会やそこんトコどうなん窓口など)への導入として活用できるものとする。

 

さらに、つなchanでは、VR企画と並行してTwitterとInstagramの運用をしているので、「企業団を知ってもらうための取組」についても、引き続き、強化していくことができそうです。

 

5 コンセプトを決めよう

続いて、企画の軸となるコンセプトを決めます。

これまでの情報を整理し、メンバーそれぞれがたくさんの案を持ち寄って話し合いが行われましたが、最終的に満場一致で決定しました。

それが、こちら

つながる職員 つながる水道 つながる未来

つながる職員とは、つなchanメンバーがインタビューを通して感じた、「職員同士の仲の良さ=職員の縦と横のつながり」や相談のしやすさを表しています。

そして、つながる水道は蛇口から住民に水道が届くという水道のつながり、つながる未来は水道施設が未来まで残り暮らしを守り続けるものであるということを表現しています。

そして、もちろんプロジェクト名のつなchanともリンクしています。

この「つながる職員 つながる水道 つながる未来」というコンセプトを軸に、企業団のつながりを伝えるコンテンツを制作していきます。

 

6 さて、どんな企画にする?

そしていよいよ、具体的に企画の中身を検討していく段階、ということになります。

実際にどのような企画になったのでしょうか。

次回「第4話 緊張の企画提案プレゼン!結果は…?」をご覧ください。

 

オンラインミーティングの様子
週2回行ったオンラインミーティングの様子
 

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