【岬町孝子、深日の一部(陸出の一部、白雲台北、緑7、緑9)、多奈川、和歌山市大川地区】水道水におけるかび臭の発生について
岬水道センターの給水栓において、かび臭の原因物質であるジェオスミンの濃度が水道法に定められた水質基準値を超過したことを確認しました。
水質基準値を超過しても、飲用により健康に影響が出ることはありません。
本件に関する概要と当企業団の対応等について以下のとおりお知らせします。
1.概要
検出日時 (採水日時) |
検出場所 | 水質基準項目 | 検出濃度 |
令和5年3月14日(火曜日)午前8時 |
南海橋給水栓(岬町深日) |
ジェオスミン (水質基準のうち生活支障関連項目(におい)に該当) |
14ng/L(水質基準値10ng/L) |
令和5年4月4日(火曜日)午前9時 |
西畑給水栓(多奈川) | ジェオスミン (水質基準のうち生活支障関連項目(におい)に該当) |
11ng/L(水質基準値10ng/L) |
- 検出場所は、利用者に供給する水道水の水質を確認する検査地点です。
- 各検査地点の最新の検出濃度及び推移はこちら(PDFファイル:356.4KB)です(4月26日更新)。
2.影響範囲
4月11日以降は、すべての検査地点でジェオスミンの濃度が水質基準値を下回っています。
給水系統の切り替えにより、逢帰ダムを水源とする孝子浄水場の給水範囲は上孝子地区のみとなっています。その他の地域については当企業団の水道用水供給事業の浄水に切り替え済みです。
3.飲用について
今回検出された項目は、におい(かび臭)の観点から水質基準値が設定されています。
水質基準値を超過した場合でも、飲用により健康に影響が出ることはありません。
においが気になる方は、やかんなどで沸騰させ、蓋を取って5分程度煮沸するとにおいが取れます。ただし、一度煮沸させた水は消毒効果がなくなりますので、冷蔵庫などに入れて早めにお使いください。
4.検出の原因
ジェオスミンは、水源である逢帰ダムの藻類等により産出されたものと考えられます。
5.当企業団の対応
ジェオスミンの監視強化を継続します。
6.その他
今後、状況に応じて、お知らせを更新します。
報道発表資料のページはこちらです。
【参考】
湖沼、貯水池等では、水温が上昇してくると、植物プランクトンの藍藻(ランソウ)類や、放線菌等の微生物が盛んに繁殖し、2-MIB( 2-メチルイソボルネオール)、ジェオスミンなどを産生します。これらは「かび」や「墨汁」のようなにおいがするため、水道水質基準において、この2物質が性状に関する項目として設定されています。
毒性はなく、基準値を超えても健康に問題はありませんが、一般の方がかび臭さを感じないという観点から基準値をいずれも10ng/L以下としています。
(出典:公益財団法人水道技術研究センターウェブページ)
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更新日:2023年04月26日