水質監視のもう一つの目

更新日:2022年01月20日

大阪広域水道企業団では原水水質を24時間連続監視する装置を導入しています。

コイセンサー ~コイによる原水水質監視装置~

コイが危険を知らせます。

 淀川にはさまざまな物質が入ってきます。その中には、健康に悪い影響を与える物質も含まれるおそれがあります。そこで大阪広域水道企業団では、平成6年に、それら有害物質の流入を従来の監視と比べ、いち早く察知し危険を予知する装置を大阪府淡水魚試験場(現 地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター)と共同で開発し、村野浄水場の取水口である磯島取水場、三島浄水場の取水口である一津屋取水場に設置しています。
 また、庭窪浄水場ではメダカを用いた原水水質監視装置を導入しています。

装置概要

 白いコイを5個の連続した水槽で飼育し、水質に異常があった場合にコイが下流側の水槽に逃げる行動を利用した監視装置です。
 この装置は、水槽内のコイをテレビカメラで常時撮影し、その映像を画像処理してコイの行動パターンに異常があれば、水質異常と判別し、自動的に警報が出るようになっています。
 自動給餌器が最上流にあるので、平常時にはコイは常に上流の水槽にいます。しかし有害物質等が流入すると、コイはそれを嫌って下流の水槽へ逃げます。下流側の水槽のコイの数が上流よりも多くなれば、水質異常であると判断します。

上段に正常時、下段に異常時のコイの数をそれぞれ表したコイセンサーの説明図

ゆうきセンサー ~原水水質連続監視装置~

ベンゼンやトルエンなどの有害物質を24時間連続して監視する装置を設置しています。

 大阪広域水道企業団では、府民のみなさまに「安全で良質な水」を供給するため、様々な取り組みを行っております。平成9年に、揮発性有機物質を24時間連続して監視するシステム(愛称:ゆうきセンサー)を開発し、村野浄水場の取水口である磯島取水場、三島浄水場の取水口である一津屋取水場及び庭窪浄水場に設置しています。このシステムにより、水道水の原水の中の様々な揮発性有機物質に関する情報をリアルタイムで把握し、水質の異常をいち早く察知するなど、適切な対応を行っております。

装置概要

 このシステムは、1時間に1回の頻度で連続して自動測定・分析を行います。
 水道水の水質基準等で定められたベンゼンやトルエンなどの揮発性有機物質に関する情報をリアルタイムで把握します。

原水水質連続監視装置「ゆうきセンサー」右から薄茶色で色々なスイッチがついている機械と上部にモニターが付いているクリーム色の機械の写真

【サンプリング装置】【ガスクロマトグラフ】

原水水質連続監視装置「ゆうきセンサー」クロマト画面の画面キャプチャ-

【クロマト画面】

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