水道施設を活用した仮想発電所(VPP)事業への参画

更新日:2021年03月31日

    当企業団は、水道事業体としては先進的な取組みである仮想発電所(VPP)事業に参画するため、令和3年3月31日に関西電力株式会社と契約を締結しました。

(VPP:バーチャルパワープラント)

 

1  仮想発電所(VPP)事業の概要について

(1)  仮想発電所(VPP)

  • 電力の需要家側の電気使用量の増減、太陽光発電設備及び蓄電池等の分散するエネルギーリソースを束ねてあたかも一つの発電所のように機能させるものです

(2)  仮想発電所(VPP)事業

  • 本事業は、電力の安定供給や再生可能エネルギーの導入促進につながる取組みです。
  • VPP事業者はアグリゲーターと呼ばれ、VPPを用いて、電力需給バランスの調整を行う事業者(一般送配電事業者)に調整力を提供します。

 

 

VPP事業のイメージ

 

VPP事業のイメージ

 

2  VPP事業における当企業団の役割

  • アグリゲーターの負荷調整の指令に基づき、浄水池の調整能力(貯留量)を活用し、ポンプ設備を部分的に停止させることで調整力を提供します。
  • 負荷調整については、水道水の安定供給に影響を与えない範囲で実施します。 

企業団におけるVPP事業のイメージ

 

3  対象機場

庭窪浄水場

庭窪浄水場(調整力:290kW)

松原ポンプ場

松原ポンプ場(調整力:800kW)

 調整力の合計は、一般家庭の平均契約電力に換算すると約300軒分に相当します。

 

4  期待される効果

(1)  再生可能エネルギーの導入拡大への貢献

  • 再生可能エネルギーは発電出力の変動が大きいため、十分活用するためには、電力の需給バランスを調整する必要があります。VPP事業により調整力を提供することで、再生可能エネルギーの導入拡大に貢献することができます。

(2)  電力の安定供給への貢献

  • ピーク時間帯の電力需要を下げて別の時間帯に移し平準化することで、電力の安定供給に貢献することができます。

(3)  収入の増加

  • 当企業団では提供した調整力の実績に応じた報酬を得ることができます。 

 

当企業団は、大規模事業者の社会的責務を果たすため、「環境にやさしい水道事業体」を目指し、今後も継続して環境保全に取り組んでいきます。

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