行政職C.H

更新日:2023年05月10日

経営管理部経営戦略担当部長C.H

これまでのあゆみ

1年目

石の上にも3年-努力すれば実力が備わってくる-

大阪府庁の職員になって最初に配属されたのは、450人を超える職員が所属する部署の企画人事係というところで、広報や庁内調整、人事を担当しました。府が製作するテレビCMに出演するなど珍しい経験もしましたが、普段は、地道な内部管理業務に追われる毎日でした。上司から度々(愛のある)指導を受け、ばりばり働く先輩をうらやましく思いながら、もがいて3年、やっと担当業務が自分のものになったという感覚を持つことができました。公務員としてのキャリアのスタートであるこの時期に、業務の基本を身に着けられたこと、行政機関がどのように運営されていくのかという全体像が理解できたこと、余談ですが、関西国際空港の開港という巨大プロジェクトの進行を目の当たりにできたことは、今の私の糧になっています。

4年目

よく働き、よく交流し-人間関係が自分の視野も広げる-

人事交流で、大阪市役所に出向となり、市政モニターや世論調査を担当しました。住民の声を聴いて、行政サービスに住民のニーズを反映したり、サービスの課題を改善していくための業務で、例えば、救急車の出動要請が増える中で救急車の適正利用をどう図っていくか、といったとても難しい課題について、担当課の職員と質問内容を検討したり、調査結果の報告書を作成したりしました。大阪市という巨大な市役所で働いたことで、基礎自治体の重要さや大変さがよく分かりました。後に、より府民に近い「水道」の仕事がしたいと思うようになったのも、この時期の経験が大きく影響したと思います。また、この時期は、仕事帰りの飲み会、休日の登山など、出向元の大阪府、出向先の大阪市両方のメンバーと交流を深め、人間関係を広げることができました。

6年目

母であることが仕事の原動力に-とにかくやってみる-

出向から戻り、府庁で健康福祉施策を担当する部署の、女性、特に妊婦や乳幼児の保健に携わる係に配属となりました。(大阪育ちの人なら、私が当時関わった母子手帳を使っているかもしれません。)そして、この頃、結婚し、出産。約1年間の休暇・休業を取りました。復帰後は、母の目線から、子どもの不慮の事故をなくしたい、妊婦や乳幼児の医療や子育ての体制をもっと整えたいと、今思えばやや前のめりで働きました。公私とも忙しい時期に張り切り過ぎて、時には行き詰まって涙したこともありますが、とにかくやってみるという経験が自信につながり、力の入れ加減を知ることにもなりました。また、昇任試験に合格したのもこの時期です。企業団でも事務職には主査級昇任試験があります。「勉強が大変そう」「昇任後が不安」といった声も聞きますが、私自身は、さくっと、「子育ての合間に時間を決めてちょっとずつ勉強しよう」「昇任したら、その立場でできることを頑張ろう」というくらいの気持ちで臨んでいました。後輩たちにも、昇任をあまり特別なことと身構えず、ステップアップをしていってほしいと思っています。

20年目

大きな転機-企業団への転職-

公務員人生も折り返し地点に来て、人々の命や暮らし、あらゆる活動に欠かせない「水道」の分野で腰を落ち着けて働きたいという気持ちから、職務経験者採用で企業団に転職しました。企業団に来て驚いたのは、年間90億円を超える利益を上げているとは思えないほどコンパクトな組織だということ。(忙しさは、時期、部署によっても違いますが、全体的に残業が多いというわけではありません。)私が在籍した企画課では、ウェブページの運営などの広報、条例の制定・改正などの法規、情報公開、小学校への出前授業や企業団のPRイベントといった業務を1つの課で担当しています。府庁のように大きな組織では担当課が分かれているのとは違い、守備範囲が広いですが、それらを極めればオールマイティになれますよ。組織が小さい分、風通しが良くて、意思決定も早く、それぞれの職員が企業団を動かしているという実感が持てるのも良いところです。

25年目

水道経営のプロになりたい

企業団に入って6年目、市町村の水道との統合、特に平成31年4月からの6市町との水道事業統合の準備を担当しました。企業団は、前身の大阪府営水道のときから長年、市町村の水道に水道用水を供給してきました。これに加えて、平成29年度からは、3市町村で、企業団が各家庭まで直接水道水を届けるようになり、その範囲は今後さらに拡大します。水道の経営が年々厳しくなる中、企業団が経験のない領域でノウハウを培っていくことは簡単ではありませんが、企業団が成長していく過程に自分が関われることが楽しみでもあります。家に帰ると高校生、小学生の子どもが待っています。これからは介護の問題も出てくるかもしれませんし、女子会、ランニングなど気分転換の時間も大切だと痛感しています。仕事とプライベートを上手く両立しながら、水道経営のプロをめざして取り組んでいきたいと思っています。

企業団への就職を考えている方へ

社会を動かすしくみをつくりたいという思いで公務員になったので、今、大阪を支える水道インフラを担う仕事をしていることに大きなやりがいを感じています。また、就職当時は、安定を重視したわけではありませんでしたが、育児との両立をしている中で、職員の支援制度が整った地方公共団体で働くという安心があるのはありがたいと感じています。
とは言え、社会が大きく変わっていこうとしている中で、業務においては、これまでと同じことをしていればよいという安定はありません。私も、常に自分自身のバージョンアップをしながら、持続可能な水道のために行動していきたいと思っています。
「大阪広域水道企業団」は、まだまだ府民にとって身近な存在ではないかもしれませんが、府内の市町村水道との統合を進め、業務の領域を広げているところです。私たちが良いサービスを通じて企業団の存在感を高めて、これから就職する皆さんが「いいところに就職したね」と誇りに思えるようよう頑張っていきたいと思います。一緒に楽しく企業団を盛り上げていきましょう。

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オフィス内で撮影された行政職C.Hさんの自己紹介の写真

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